ハナちゃんの足跡

~最愛の友だちを記念して~


さようなら、ハナちゃん ハナちゃんの在りし日の姿 小太郎と小次郎 過去の日誌
ハナちゃん 小太郎 小次郎

2004年2月22日(日)

今日2月22日は、「猫の日」らしい。「222」が“ニャンニャンニャン”の語呂合わせなのだろうか? 詳細は良く知らないが、CATVの動物専門チャンネルでは、猫の日特別編成として3時間連続の特集番組を放映している。とはいっても、その内容は英BBC制作30分番組「cats」の連続放映で、過去に何度も観ている。まあ、何度観ても面白いし知識も深まる、しっかりとした教養番組ではある。

また、猫の日だからかどうかは知らないが、今日は昨日に引き続いて暖かい日和だった。二月には必ず陽春、もしくは初夏を思わせるような日が毎年あり、何だか得した気分になる。もちろん、三月や四月に真冬並みの日が廻り合わせ、雪なども降ったりすると相殺されてしまうわけだが、嫌なことは忘れよう。とにかく、今日は四月ぐらいの暖かさだった。そこで、普段の氷川女体神社を巡るコースをやや延長し、浦和学院高校の方面までサイクリングに出かけた。

まだ緑のかけらもない桜並木の蕾を眺め、「あと一月もすれば桜が咲くかな」などとありきたりの予想をしつつ、氷川女体神社の先で芝川を渡り、見沼代用水東縁沿いに北へ進む。そして浦和学院横の道へ進路変更。この近所には、苔生した古い狛犬が控えている寺山足立神社があり、時々そこまで足を伸ばすのだが、もうひとつ、以前からの懸案事項があった。その近所には「厳島神社」があり、代山砦の鬼門を鎮守している。また、その神社の構造は、周囲の田んぼの中で出島のようになっているという。過去、何度もこの神社の探索に来ているのだが、場所を一度もきちんと調べていなかったため、辿り着くことができなかった。去年も友人と探検隊を組織したのだが、結局失敗に終わっていた。“幻の神社”、だったのである。

その時の教訓を活かし、再度地図で調べ、加えて今日は猫の日なので必ず発見できるだろうという確信を胸に、日和にも誘われて出かけてみた。そして、予想した方角を眺めながら件の道を進むと、今まで見落としていた鳥居を発見。その場所へ自転車で乗り入れると、確かに厳島神社が存在した。小さな神社だが、社は浅い堀で囲まれている。田んぼの真ん中ではなく、高校の拡張されたグランドが取り囲むように侵出していたため、見落としていたのだ。しかし、何度この神社の傍を、通り過ぎてしまっていたことか。

やはり、猫の日だけのことはあった。帰り道では一匹の黒猫にも遭遇した。そして、浦和の神社で、名前を知っていながら未発見だった最後のひとつが、遂に見つかった。浦和の著名な神社は、すべて踏破した。それらのほとんどは、もう何年も前に見つけていた。厳島神社は、ハナちゃんが死んでから、初めて見つけた神社ということになる。ハナちゃんとともにサイクリングなどすることは無かったけれど、浦和の探検はハナちゃんが生きていた頃にその大部分を終えていた。厳島神社の発見は、ハナちゃんには伝えることができない。寂しいことだ。ハナちゃんが生きているときには、今日が猫の日だということも知らなかった。

「cats」は、ハナちゃんと一緒に観たこともあった。テレビとはいえ、猫の鳴き声が聞こえるとハナちゃんは警戒していた。小太郎は、室内飼いが長いこともあって、あまり気には留めない。ブラウン管に白黒の猫が映し出されると、ハナちゃんとの模様の違いを、比べたりしてしまう。やはり、ハナちゃんは世界一可愛い猫だった。

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